うつでパニック障害でHSPな私の日常

うつでパニック障害もちで、HSP性質のうつ餅さんとさんにゃんむすめのドタバタ劇場

加害者家族

1回めの逮捕の後、しばらくはおとなしくしていた彼ですが、次第にまた夜にでかけていくようになりました。
1回めの逮捕の後、仕事を辞め、今度は24時間営業のお弁当チェーンに転職したんですが、バイトの子のドタキャンやらなにやらで、20時間くらい働きづめの日々が続き、ストレスが溜まったんでしょうね。
AVも徐々に増えて生き、彼の部屋には、バイトの面接できた女の子の履歴書が持ち帰られていました。

会社にバレたらやばいでしょ!早く店に戻してきなさいよ!

そう言っても生返事。
むくむく湧いてくる不安。

その不安は的中しました。今度は夜間に女の子をつけ、オートロックのマンションに、住民に紛れて中に入り、女の子の部屋の玄関の新聞受けから、部屋を覗いているところを通報され、現行逮捕。

また深夜の電話で起こされ、警察署へ着替えを持ってくるよういわれ、彼の持っていた服を持って言ったんですが、紐がついているものや、ぶかぶかのパンツだとベルトしなきゃ履けないけど、ベルトは使えないからとかですべて却下。
でも買うお金なんてなくて、留置所の受付で泣いてしまいました。

そして今回も簡易裁判で罰金刑。
今度は会社にバレてしまい、会社は穏便に自主退職にしてくれました。

今回は拘留期間も長かったし、これで懲りたろうと思ってました。ていうか、思いたかったんですよね。精神的に依存してたから。

接客業は人手が慢性的に足りないから、次の仕事はわりと早く見つかりました。今度は大手コーヒーチェーンの店長です。
しっかりした会社だし、深夜まで営業していないので、今度は楽になるんだろうとおもっていたら、夜の徘徊はとまりませんでした。部屋のAVもいつのまにかまた増え出して…。

そしてある日、私が家で洗濯物の取り込みをしていた時、駐車場にはたらいているはずの彼の車が入ってきました。続いて何台もの車が。
「どうしたの?」ときいたら、「いや、なんか誤解があったみたいで…」と。
そしたら家の中に彼と一緒にたくさんの男の人たちが入ってきて、彼の部屋を探し出しました。
聞いたところによると、夜間に女の子を家までつけて、その子がお風呂に入っているところを窓から覗いていたと。女の子が悲鳴を上げて逃げたそうなのですが、窓枠に彼の指紋がついていたので、容疑者として逮捕する、という話でした。

彼の部屋から大量のAVやら何やらが押収され、彼はその場で逮捕。連行されていきました。

もう茫然自失です。
彼の家に連絡をして、弁護士をたてました。
彼の両親はうろたえるばかりで何もできない状態だったので、弁護士との交渉は私が行っていました。示談が成功すれば起訴を取り下げられるかもしれない、ということで、彼の両親がお金を出し、示談を勧めてもらったのですが、起訴の取り下げは連続性があるとのことで、不起訴は却下。正式に刑事被告人となりました。

加害者家族。

こんなものが自分に降りかかってくるとは思いもしませんでした。保釈金をつんで、保釈になっている間、私はいろいろ調べ、性依存の可能性が高いから、治療を受けることをすすめました。ですが、地方ではそう言った患者を受け入れられる専門医がおらず、どこに相談しても

彼は正常だ。奥さんが相手をしてやればいい

とわけのわからないことしか言われません。
そういう問題じゃない、覗きと夫婦の性生活は関係ないと言っても耳を貸してくれる医者はいませんでした。

そうこうしているうちに裁判の日程が決まり、私は情状酌量証人として召喚されました。
裏切られ続け、でも離れられない私は、なんでこんな惨めな思いをしなくちゃならないんだろう?と、もう考える能力がなくなっていました。
自宅で昼間に逮捕されたので、近所はうちに加害者がいることは知っています。もうそんなところには住むことはできません。
お金も仕事もない私たちは、彼の実家に移り住むことになりました。

そこでようやくわかったのですが、彼の両親は、彼を溺愛しており、過干渉とも言えるほどの愛情のそそぎっぷりでした。
あぁ。この人も毒親育ちだったんだ。

…ようやく気づきました。

そして裁判当日。私は証言台に立ちました。そして
「同じ女性として、彼のしてきた行為を考えたら、許すことはできない。おそらく彼女たちは今も怯え、これからの人生をも変えてしまうかもしれないと思うと、弁護する気にはならない。本当は今日、ここにはたちたくなかった。
でも、彼を思い、毎日泣いている彼の両親のために私はここに来ました。彼の両親のために、改心してくれると思っている」
と弁護になってるんだか、非難してるんだか分からない供述をしました。

判決は執行猶予付きの実刑

私は彼女たちのこれからのことを考えたら、喜ぶことはできませんでした。
でも彼の両親はよかったよかったと何事もなかったように大喜びし、大泣きし、豪華な食事を用意しました。
自分の息子がしでかした、女が一番トラウマになるであろうことが全く理解できていないクソ親だな、と。

それから両親は「おまえたいへんだったから、しばらくゆっくりすればいいんだ」と言い、彼を自由にさせていました。お小遣いもやっていたようです。そのお小遣いでまたAVを買い出した彼を避難した時、かれのクソ親父は「男はそういうもんが必要なんだ!あんたも相手してやればいいだろう!」と逆ギレされました。
クソ両親、クソババア、クソじじい!

この言葉を使う権利は私にはあると思います。この家族はどこまで子供を堕落させ、私を貶めるつもりなんだろう。

弁護士手配から証人供述まで全部やった私に、性処理をさせない悪嫁のレッテルを貼ったこの家族。

私があんたたちが目覚める前に、かれが夜中じゅうAVをみて、あっちこっちにばらまいた精液を掃除していることなんか知らないくせに!

もう、疲れ果て、この家にいたら私は死んでしまうと思い、別居を申し出ました。もうその時にはわたしも職を得ており、少ない蓄えで部屋を借りることは出来ましたから。

そうして、ひとまず別居をすることにしたんです。